『銘柄を一つに絞り短期で儲ける林式シンプルRCI投資法』林晃伊地 著
副題 一日30分の一銘柄集中投資で月16万円の利益!
を読みました。以下抜書きしてます。
『林式シンプルRCI投資法』の15のポイント
1、信用取引一本
2、松下電器一本
3、預けている保証金の半分で取引できる株数のみ売買
4、新規買いルールーRCI(9日線)が、マイナス85以下になった日の翌日始値で買う。
5、新規売りルールーRCI(9日線)が、プラス87以上になった日の翌日始値で売る。
6、買いの時の損切り価格の設定・買いの日の前後6日間の最安値の99%の価格。買い日から3日後に設定する。
7、売りの時の損切り価格の設定。売りの日の前後6日間の最高値の101%の価格。売り日から3日後に設定する。
8、利食い価格の設定・はじめは自由な利益で、返済価格指値設定。(迷ったときはすぐ利益確定する)
9、返済期限は2週間。目安であり、絶対的ルールではない。
10、RCI(9日線)が買い建てなら、プラス85%、売り建てならマイナス85%を超えたら、損益に関係なく、翌朝始値で返済する。
11、評価利益が出ている場合、迷ったら即返済する。
12、評価利益が出ている場合で、返済せずに継続する場合は、トレイリング・ストップ(株価が高くなるのに合わせて売却価格を高くし、利益を伸ばす技術)を使う。
13、損切りの返済売り(買い)をしたら、次の新規買い(売り)の条件を満たす日がくるまで待つ。
RCIの致命的欠陥を避けるために、新規売り(買い)を続けて行わないこと。
14、経済情報は、知っておいても良いが、使用しない。
15、月平均2%の運用利益を目標とする。
○なぜRCI9日線か?
RCIの日数をいろいろと変えて、9日を松下電器の最適日数とした。つまり、RCIの日数は、会社にとっての固有のリズム。
だから、投資しようとしている会社に固有の日数をまず調べて、最適日数を見つける。見つからない場合は、リズムを持たない会社なので、この投資法の対象外。。
○分散投資をしないのは?
「99.9パーセントの確立で倒産しない会社を一つに絞り、なおかつ、その会社を毎日チェックして、少しでも怪しいことがあれば、即切る方法」が弱者(個人投資家)にとってはベストであると考える。
○投資企業を1社に絞る4つの方法
1、あなたが大好きな会社であること。毎日付き合っても飽きない。常に気になり様子を見ている。少しの変化も見逃さない。
2、出来高(一日の取引株数)が100万株以上ある。
3、過去3年間の株価が、循環型(山と谷のリズムがある)であること。
4、業績が安定していること。
○絞り込んだ1社のRCI最適日数を出す方法は
RCIは、株価のトレンドを知るための道具。
RCIの波長と、株価の波長を合わせる為に、RCIの日数を変えてみる。一般に、7日~18日の間で、株価の波長と合う日数が見つかる。
『松井証券のディーリング・ブラウザ』を利用して調べる。(有料1年間3万4650円)
本には詳しく使い方が載っている。
○一日30分でできるとは?
「毎日、午後3時以降、松下電器と日経平均のチャートを確認し、印刷し、「時が来たか否を判断」し、印刷物を保管するのが、私の仕事である」
○補足
・カブドットコム証券の「逆指値システム」を使っている。
(損切りを自動的にしてくれるので助かる)
○感想
一日30分でいいことや、テクニカル指標がRCIのみのシンプルさが気に入って読みました。
ここにはかけないけれど、ディーリング・ブラウザの使用手順、CRIの最適日数調べ、「強力テクニカル・シミュレーター」を使った損益のシュミレーションの仕方までが詳しく載っていました。
「検証する」ということばを目にしていたのですが、実際どうすればいいのか、そして、その数字をどう読めばいいのかわからなかったのが、この本でわかりました。
こういうものは、使い方を詳しく知らないと、宝の持ち腐れみたいなもので、使えないことが多いので、とても参考になりました。
検証の仕方、テクニカル指標の最適化の仕方を教えてくれた本として気に入りました。
さて、この方法で、月に平均16万の利益になるというのですが、いったい幾らくらいの金額の取引をしているのでしょうか?
取引履歴報告書が載っているので、計算してみてみると・・・
一回の取引につき、5000株7,845,000円や、10000株15,910,000円なんです。。。
信用取引だから出来るのでしょうけれど、すごい金額ですね。
損切りを設定しているにしても、これだけの金額は私にはまだまだとても怖いですね。。
でも、著者は、実際に株で生計を立ててらっしゃるので、そういう方の本はとても参考になります。
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